経営のヒント

2013年10月23日 水曜日

銀行のお話あれこれ(3)

おはようございます!!

またまた台風が接近しています。沖縄は大東島がすでに暴風雨圏内に入っており、沖縄本島は今日にも風雨が強まる模様。また、西日本、東日本も今週末には影響が出そうです。どうか台風情報には一層、気を付けてください!

さて、今日は銀行の種類についての続きです。

では、地方銀行と第2地方銀行はどう違うのか?と言えば、地方銀行は、もともと旧国立銀行153行のうち、「主たる営業基盤が地方的なもの」と定義されました。よって、多くは「県内トップ地銀」と呼ばれる銀行で、県内の大企業の多くは顧客として抱えています。

一方、第2地方銀行は、もともと多数存在した中小企業向けの貸し出しを行う会員制組織が1951年の相互銀行法公布ひより「相互銀行」と呼ばれ、後の1992年の相互銀行廃止とともに、普通銀行に転換したのが「第2地方銀行」です。

このように同じ地方銀行でも、地方銀行と第2地方銀行は、その成り立ちが全然違います

逆に、「信用金庫」と「信用組合」は、もともと同じものでしたが、1951年に法律の整備に伴い、一部の信用組合が、より営業色の濃い、「信用金庫」として営業をすることになりました

信用金庫は「信用金庫法」、信用組合は「中小企業等共同組合法」と根拠法が異なります。また、株式会社である銀行とは違い、信用金庫・信用組合は会員制の共同組織であり、会員による出資金で経営を行っています。

ところで、たまに事業を始めたばかりの方や、会社を設立されたばかりの経営者さんに「どんな銀行と付き合えばいいか?」という質問を受けます。

どこでもいい、と言えば、どこでもいいのですが、普通は事業主さんや会社の近所にある「信金」や「地銀」で、親身になってくれるところがあれば、まずはそこから取引を始めてもいいのではないかと思います。

こういった銀行は通常は各支店の決済で降りる融資の額等は、それなりに大きくありません。また、金利も都銀よりはよくなかったりします。しかし、いきなり都銀に行っても結局、信頼を積んでいかないと大きな融資、有利な金利を望むことは難しいと思います。

それならば、まずは、信金、地銀クラスの銀行とガッツリ付き合って、最初はいずれにしても、そう大きな額の融資は望めないので、必要な額の融資を受けながら、銀行の付き合い方を学ぶ、くらいの感じがいいのではないでしょうか?

そして、しだいに必要に応じ、都銀と付き合う。。。もっとも、都銀はなかなかスバシコイですから(笑)、御社が都銀にとって付き合う価値のある会社だと認めてくれたら多分、向うからやってきます!(笑)


投稿者 七野恭子税理士事務所

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