経営のヒント

2013年10月25日 金曜日

銀行のお話あれこれ(5)

おはようございます!!

関西は朝からずっと雨が降っていますrain。 台風は日本列島への上陸はなさそうですが、今日(25日)から明日にかけては西日本~東日本に大雨をもたらしそうです。どうか被害が出ませんように、と願うばかりです。

さて、今日でこのテーマも最後です。今日も最後までお付合いください!

昨日は、支店の組織について最後にお話しましたが、皆さんの会社の担当者は支店における「営業課」に属する銀行員、ということになります。              
              
ベテランの営業社員というのももちろんいますが、外周りをしているのは、入社後そんなに経たない若い社員も多くいます。 時々、そんな担当者に対して、「あんな若い営業マンから、この書類出せ、あの書類出せ、とうるさく言われるのはたまらない」「いちいち対応してたらキリがない」と言われる経営者さんがいます。             
              
確かに、担当者も人間なので、いろいろなタイプの方がいますし、それこそ入ったばかりで「大丈夫かな?」と思えるような担当者にあたる場合もあります。              

しかし、彼らは例えば、融資条件を交渉するとき、会社と支店上部(融資の決定権を持っている者)との「意思をもったメッセンジャー」であることを忘れてはなりません。 それは、銀行のサイズに関わらず、絶対にそのような存在なのです。
              
つまり、銀行との付合いをきちんとしたいと思ったら、やはり彼らとの関係、コミュニケーションをきちんと日頃から取る、というのが肝要です。              
              
決算書やその他の資料を提出してください、と依頼されたら、できるだけ協力的に提出する(これは彼らの意思ではなく、上司の意思だからです)ことが大切です。              
              
また、銀行のサイズに関わらず、比較的会社の経営状況がいい時に「お金を借りてくれませんか?」という依頼が担当者から入る場合が多々あります。     
         
まさに「天気のいいときに傘を貸してくれる」状況です(笑)。              

もちろん、利息が発生しますので、この話に乗るべきかどうか(銀行との良好な関係を考えて)、は難しいところですが、毎回、ピシャと断る、というのは角が立つでしょう。かといって先を見越しても本当に必要ではないお金を借りる必要はないと思います。  
        
一つの提案として、こういった依頼が入るようになれば、複数の銀行との取引を開始すればよいと思います。できれば、関係を良好に保ちながら、2行、3行と取引をしておき、何かあっても決して1行に頼らない、唯一絶対はなくすべきです。              
              
それから、担当者から、「上司(支店長)がご挨拶したい」と言っています、と言ってきたら、ぜひ積極的に会われるべきだと思います。              

担当者は「意思あるメッセンジャー」だと言いましたが、あくまでメッセンジャーなので、本当に決断を下す上司(支店長)にきちんと会われて、コミュニケーションをとる、ということは非常に意味のあることだからです。              
              
組織との付合い、といっても、しょせん私たちが付き合うのは一人一人の血の通った人間です。組織の大小に関わらず、コミュニケーションの大切さ、関係を良好に保つことの大切さは常に変わらないと思います。  

今週のお話はここまでです。週末はまだ雨の残るところも多いと思いますが素敵な週末をお過ごしください!happy01     
     

投稿者 七野恭子税理士事務所

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